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​オープンスカイハウス

敷地の容積率・建ぺい率がとても小さいため、リビングを「屋外」とした5人家族の狭小住宅。屋根がある部分は容積率や建ぺい率に含まれてしまうため、リビングには屋根は無く、壁のみがある。それによって、わずか57㎡の延床面積にもかかわらず、屋外化されたリビング等を合わせると実質85㎡となり、1.5倍の拡がりが生まれている。
建築主は、自らが建築士でもあるサラリーマン漫画家(座二郎)で、基本図スケッチや壁面カラー等を自分達で計画している。また出来てからも、成長に合わせて子供部屋をロフト状に仕切ったり、自らリビング上部にシートを張って雨を避けたり、植物や照明を吊り下げたりしながら住みこなしている(特に、シートが張られた半屋外のリビングはとても快適な場所になっている)。今後も自分達で塗ったり、張ったり、吊り下げたりしながら、その時々の生活の中で必要となる部分を作りながら暮らす。
空や大気とつながったこの住まいは、面積的な問題に対する開かれた解としてある(外観や材料がジェネリックであるのはその意図だ)と同時に、住むことを自らの手で調整する自由な「アッサンブラージュ」を前提に、小さいながらも大らかな暮らしの「器」となることを目指している。

掲載誌:住宅特集2019.6月号 撮影:住宅特集(中山保寛)一部、座二郎